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面積
998万km2(世界第2位)
人口
3千2百万人(人口密度日本の1/100)
言語
公用語(英語、フランス語)看板や公用の物には二ヶ国語記載しなくてはならない。
  • ブリティッシュコロンビア州・ケベック州をはじめ、11の州で構成。
  • 一つ一つの州の集まりで国があるようです。州議会が発言権をもっている。
税金の使われ方
  • ・カナダ政府(国防・外交)
  • ・ 州政府(医療・教育)
  • ・ 地方行政(電気・ガス・水道・交通)
  • おおまかに担当政府が決められ責任はその行政に問われることになる。カナダは教育・医療の水準が高いのは州政府の貢献が高いからと言える。
理念
医療と教育は平等
保険
日本同様に皆保険である
保険料
州単位にて入り家族全員が1人1人入り、家族構成・去年の年収によって額が決められる。家族が多く収入も多ければ支払額は高くなる。保険に入ると州単位でcarecardが発行される。
医療費の支出
  • ・州64.4%
  • ・国3.5%
  • ・民間保険30.1%の割合
  • ほとんどが州の負担で支払われているので国の負担はあまり無い。病院においては全て無料な為、民間保険でそれ以外(薬剤費・歯科診療費など)の医療費を払う。

まずホームドクターを決める、そしてプライマリケアを目的として、定期健診など常日頃の健康管理をしてもらう。専門医にかかる場合もホームドクターの紹介状がないと、よっぽどでもない限り診てもらえない。そして検査・診断をしてもらう。結果をホームドクターへ渡し、結果により入院や治療方針も専門医とホームドクターの間で考えられる。この様に必ずホームドクターを介さねばならない。 ホームドクターも専門医も年間通して診る事の出来る患者数が限られているため、休診する医師もいる様です。(上限を超えるとそれ以降収入の医療費が半額になるため)カナダの専門医は少なく、診てもらう科によってはかなり待たされるようです。

平均科別待ち時間

  • 癌専門5週間
  • 緊急性の無い外科9週間
  • 整形外科26週間
  • 眼科28週間

かかりたい医師や心配で早く診てもらいたい方にはあまりよくない、そのため富裕層はアメリカで医療を受けるケースが多い。入院の際は、かかりつけ医が診るケースもあれば勤務医に頼む場合もある。急な容態変化で救急車を呼ぶ場合や過疎地での移動用のヘリを使う場合は自己負担になり、料金はタクシーと同じような料金システム。

  • 医師・専門医・入院などは基本的に無料
  • 歯科 処方箋薬 個室の病室は自己負担実費
  • 民間保険の加入者は自己負担分を支払ってくれる。値段が高いが会社が入ってくれる場合が多く、
      より良い会社は良い保険に入ってくれる。

薬剤費

薬価審査委員会という所があり、そこが薬価を決めている為アメリカの半額位で仕入れる事が可能。そのためアメリカからの薬局ツアーがあるくらいです。(現在はカナダドルの値上がりのため人数は減った)処方箋薬はカナダの医師の処方箋じゃないともらえない。基本的に薬剤費は自己負担だが入っている保険によって負担額が変わってくる。医師にかかってもあまり薬を処方はしない。(1回あたり2~3剤)

  • 1年間で2千ドル(日本円20万円)支払うと政府が70%負担
  • 4千ドル(日本円40万円)支払うと政府が100%負担

薬学部のある大学は公立では各州1校全部で11校しかない。医師の養成の方が優先度が高く薬学部増設が追いつかない。カナダで薬剤師になるためには国家試験と州ごとの試験の両方をパスしなくてはならない。

国家試験

  • 書類審査(大学の成績・戸籍謄本・大学卒業証書など)
  • 筆記試験300問(2日間)
  • 実地試験(ロールプレイング方式:カウンセリング力や薬・薬事法の知識や倫理観を問われる質問などもあり、
      OTC薬や医療用具などについても知っておく必要がある

州試験

  • 書類審査
  • 英語試験
  • 薬事法の試験
  • 実習(1ヶ月~3ヶ月)

外国人でも薬剤師になれるが、上記以外に語学力の試験(会話+筆記)が必要。また経験年数によっては実習も必要ではあるが、合格すればなれる。さらに大学で2年間ファームDと言うコースをこなせば病棟業務にて、患者に直接服薬指導やアドバイスが出来る様です。このコースはカナダでBC州とトロントにしかない。 研修で行ったBC州では6年ごとに再試験(論文か筆記試験)があり薬剤師のレベル維持に努めているようです。

薬剤師になった場合

  • (州営)カレッジオブファーマシーという会に全員はいらなくてはいけない(義務)
  • (国営)カナダ薬剤師会には全員は入らなくても良い(任意)
カナダテクニシャンの仕事

国家試験は無く、短期学校でテクニシャンコースの認定書を得る事によってなれる。アメリカと違い服薬指導は行わないがOTCの医療機器(血統測定器・むくみ防止ストッキング)の販売、介護用品レンタル使用法などもやっている。仕事の範囲は病院・薬局によって異なるがピッキング・ボトルのカウント・軟膏の混合など、個々のテクニシャンのスキルによって任せられる仕事が異なる。病院においてはテクニシャン同士でのチェックなども行い、テクニックは薬剤師より上の場合もあるようです。薬局より病院のほうがスキルは上の様です。仕事ができる人、能力のある人には仕事範囲が広くなりやりがいが出てくると思いました。

PharmNet

BC州のオンラインシステムでCarecard番号にて患者の氏名・性別・特異体質・処方医・処方内容がわかるようになっており、処方を受け付けたら情報を呼び出し、処方内容を登録。Do処方ならすぐプリンターからラベル・明細書・指導事項が印刷される仕組みです。過去の服用歴などもわかり日本の薬歴と手帳の融合みたいな感じなのかなぁと思いました。(薬歴の表書きが重要なんだと思いました) そして別薬局からもらっている薬もわかるので、相互作用や薬物常用者が複数受診しているのもわかってしまう。薬歴がないためこのような方法で投薬する。 ただ間違って別の患者のページに入ったり、医師から頼まれて投薬する患者以外のページに入った場合は上記のカレッジオブファーマシーに理由などの文書なりを報告しなくてはならない。(患者のプライバシーにはかなり気をつかっているのがわかります)

    PHARMASAVE(個人経営の薬局)

  • 薬剤師6人
  • テクニシャン4人
  • 処方箋枚数200枚~300枚
  • (一剤につき一枚とカウントするため日本では100枚)
  • 一枚の処方箋に一剤しか載せられない
  • 営業時間 8時30分~18時
  • リフィール率20%

調剤・OTCの他に車イスのレンタル・健康器具血糖値の測定器・インスリン・ストッキングなども売っている。OTC薬以外の販売、レンタルには薬局においてトレーニングを必要とし、テストにうかれば販売可能(テクニシャンでもOK)

仕事の流れ

受付→調剤→監査→投薬→会計の流れは日本と同じではあるが、受付は薬剤師が必ず行うと言うことと、一般名処方の場合には先発後発剤形や用法・用量も薬剤師が決める事が出来る点が大きな違いかと思いました。処方箋やBC州ならではのCarecardがありそこに個人情報が書き込まれている為、情報漏えい防止や保険やリフィールなどの変更や相談などもその時対応できるなどの事で合理的かつ効率的だと思いました。(用法リフィールへの変更希望を医師に確認とれるもの薬剤師ができる)

  • パソコン入力でラベル発行
  • 後ろのパソコンへ情報が流れてくる
  • 錠剤のボトルが出てくる
  • 空のウィークリーシート
  • プレス機
  • 実際のウィークリーシート

LONDON DRUG(チェーン店)

  • 日用雑貨や衣料などいろいろ扱っている
  • 処方箋枚数200枚~300枚/day
  • こちらも日本の枚数で換算すると100枚くらい
  • 営業時間365日
  • 平日9時~22時
  • 日曜10時~20時
  • 薬剤師4人
  • テクニシャン4人
  • リフィール率10%
  • 1人当り患者の所要時間10分

基本的に時間をかけるのは処方箋受け取り時や相談で、投薬・会計には時間をかけないそうです。 ここでは血糖値測定でインスリンの値の決定やトロンボテスト(5分位)で、ワーファリンの量を薬剤師が決定。医師はそれよりも患者さんをこなすことに力を入れているようです。

  • 実際のボトルに貼るラベル用法・用量・日数・注意事項が記載されている。
  • 投薬カウンター受付・相談などを主に行う会計は別の場所で行う。
  • 店舗前に設置されており番号を入れ情報やリフィール処方の予約や残り回数を調べられる
  • 店舗内に張ってあるトロンボテスト2.5~3の間に投与量を決めるグラフ。
  • 実際の処方箋ぺらぺらの紙で医師の直筆の形 麻薬処方箋は5日間有効 麻薬以外は1年間有効

カナダにおいての薬剤師の仕事は本当に薬に関してはすべてを任されているという印象を持ちました。薬の種類、剤形、用法・用量、リフィールへ変更の疑義など仕事の範囲もそして責任も大きいために、質の維持にも力を入れおり日本とは異なる点が多いように感じました。
それだけ医師からも信頼され任されているレベルにあるということが羨ましく思えました。医師が信頼しているということは、もちろん国民が信頼しているという事に繋がり、カナダでの薬剤師の地位が高い事を示している様に感じました。そして州全体でつながって患者を管理、薬を管理しているところは世界でもあまりみたことのないシステムで、それが生かされているのが驚いた所でもあります。色々な意味で日本ではまだまだ先のことの様に感じました。
カナダではプライマリケアの観点で医療があるため、大病にかかる前に健康管理をしっかりするといった考えの中、カナダの医療水準は高いがカナダは医療費が世界第2位なので問題の一つになっている。医療従事者が少なく待ち時間の長いという問題点もあり、国民の希望と国の考えが異なっている為これから先もこのレベル・流れで医療が持続できるかどうかは分かりませんが、薬剤師の必要性はまだまだある様に感じました。カナダの仕事と日本の仕事の大きさを比べやれる事の広がりを感じ意欲がわきました。欧米と似て違うカナダの薬局を視察出来たのはこれから先の仕事へもプラスになりました。
このような機会をいただいてまたひとつ視野が広がり大きくなったと思います 引率していただいた中原先生、研修にいかせてくれた社長、お世話になったみなさんには大変感謝しておりますありがとうございました。