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  • 人口:400万人
  • 面積:268680k㎡(日本の2/3)
  • 人種:白人、中国人、インド系の順
  • 国鳥:KIWI
  • 山:クック山3754m
  • 気候:日差しが日本の7倍で気温差が激しい

病院を受診する流れは、まずGP(ジェネラルプラクティション)に診てもらい、より専門性が必要な場合は予約制の専門医に見てもらう。
薬剤師は約4000人、リフィール処方箋もかなり普及している。
薬局はコミュニティーファーマシーといいアメリカの様に薬剤師が奥で指示をするスタンスではなく、イギリス領土が背景にあるようにイギリス式の薬局です。
具体的には患者さんの相談は処方箋を持って来ていなくても薬は当然、薬以外の私的な相談も受ける地域密着型の薬局です。

薬学部は北島と南島を合わせても国立は二つ、私立も二つ程度と非常に少ないようです。南島にある一番大きな町オークランドは300万人の人口が住んでいます。
それに対して国立オークランド大学の生徒は4万人も占めていて、大学の町と言っても良いぐらい若者で溢れかえっていたように感じます。
そのオークランド大学薬学部は政府の資金の関係で定員100名程度の、2000年に設立されたまだ若い学部で国立では2番目に設立された大学になります。
倍率は約9倍で大人気。大きく分けると高卒者、社会人、医療系の技術者などで半分がアジア系、そして全体の2/3は女性で成り立っていて国家試験合格率も約95%とかなり優秀な方が入学しているそうです。
オークランド大学では薬剤師になるために日本と同じく4年間の授業とさらに一年間のインターン期間が設けられています。四年間の中で日本と同じように、体のパーツや疾患について学び臨床的な勉強もありますがナーススクールと交流し、チームを組んで病院のような授業もあります。

実験室

無菌室で砂糖が内服できない患者さんに対して何を混ぜてあげるか、またどんな味が好ましいかなどの実験をしているそうでそのため何種類ものフレーバーが置かれています。
まだ新しい実験室で、実験中も全員に説明や指示を伝えることができるように学生は全員イヤホンとマイクをつけて授業をするそうです。中央には液晶ロールもあり全員への配慮がされているよう感じました。

まとめ

インターン期間が設けられているためスムーズに社会人として活動でき、なにより将来どのような薬剤師になりたいかなど考える大切な期間のようにも感じました。

擬似薬局では、日本のように突然社会に投げ出され、会社によって教育がさまざまな状態に対して、本番さながらの訓練をする事により最低限度の知識をつけることができます。こういった実習は大学の本部で作っているとの事で、とても歴史が10年の学部とは思えないカリキュラムでした。総合的によい薬剤師を育てようとする考え方をしっかり持って教育している印象を受けました。

個人経営の薬局で調剤、OTCどちらも取り扱っていて、化粧品やおもちゃなんかも置いている。ぱっと見、日本のドラッグストアのような感じ。

  • 売り上げは調剤55%、OTC 45%の割合。
  • 処方箋枚数:250~300枚(一剤を一枚と数えるため100枚位)
  • 薬剤師4人:フルタイム2人、パート 2人
  • テクニシャン1人 (テクニシャンはライセンスではなく認定制)
  • インターン1人 (テクニシャンとインターンは同じ様な仕事をします)

薬局はどんなところか

受付~会計までの基本的な流れは日本と同じです(入力調剤をテクニシャンとインターンが担当して監査を薬剤師が行う。投薬は新しい薬の場合は薬剤師がしなければならないが、そうではない時はこの限りではない)。
在庫、処方や仕入価格のデータは一台のPCで完結するようにすべて入力されているため、あらゆるデータをすぐに閲覧できるようになっている。保険適応できる処方内容かどうかも入力の時点で判明する(薬局のPCと国の保険適応基準がリンクしている)。レセプトはオンラインで2週間ごとに行う。
業務の見学で印象的だったのは、薬剤師(薬局長)が表へ出て行って患者から直接処方箋を受け取り受付するということ、製剤が中心になっているということです。
もちろんただ単に処方箋を受け取るだけではなくその際には積極的に話をすることで、患者(地域住人)との距離が近いものとなり、地域の(管理者としての)薬局(community pharmacy)として機能しているようです。また薬局長が表に出ることからNZでは薬局=薬局長という考えが一般的とのことです。

次に製剤ですが、ドクターの治療の希望に応じて行い、あの成分をこの量でその剤形にしてというリクエストに答えます。そんなものは無いからできませんとは伝統的に言わないらしく(恥なので)、坐剤を作ったり液剤にしたりと製剤が重要な業務となっています。

大学の頃実習で使ったような気がする
坐剤の鋳型
小部屋で薬剤師が患者に服用させていた

他にも服用に問題のありそうな人(メサドン維持療法)には実際に 薬局で毎日飲ませて管理してあげていたこと、一包化が非常に多 いことなど印象に残りました。

一包化の様子

リフィールは三ヶ月分処方が来て一ヶ月分ずつ調剤。年寄りなどには一包
化して自宅へ送ってあげているとのこと。

  • プラのパッケージに薬剤を入れる様
  • 大量にある一包化の予製

まとめ

調剤薬局は温かみを感じさせるような場所でした。
薬剤師が処方箋を受け取ることは「業務」という点から考えると非効率的ですが、患者さんの立場から考えると薬剤師との距離が近くなり何でも気軽に相談できそうで、プライマリケアの理念によく当てはまっているのではないかなと思います。
効率的な業務なのか、ある程度非効率的でも地域医療のためになるのか。このバランスをとることが大事で、それは国、地域でも違います。日本国民の望む医療にしっくりこれるような薬剤師を目指して精進していく次第です。