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東南アジアのほぼ中心に位置しています(赤道直下の北緯1度17分、東経103度51分)。

領土は63の小さな島々から構成されています。もっとも大きな島はシンガポール島(東西42㎞、南北23㎞)です。国土面積は世界175位の710㎢で、東京23区とほぼ同じ広さです。

人口はおよそ540万人です。住人は華人(中華系)、マレー系、インド系、その他からなる複数民族国家です。そのため公用語も複数あり、英語、中国語、マレー語、タミル語が公用語として話されています。通貨はシンガポールドル(S$)です。

赤道直下に位置しているので、1年間を通して気温が高く、湿度も高いです。首都シンガポールの平均気温は27.4℃です。

ガーデンシティとも呼ばれる美しく整備された国土と、海運上極めて重要なマラッカ海峡のそばにある上、東南アジア各地を結ぶチャンギ空港もハブ空港として非常に重要な役割を果たしており、観光面でアジアの他国に比べてアドバンテージがあります。

マスターカードの統計によると、ロンドン、パリ、バンコクに次いで世界で4番目に外国人旅行者が多く訪れる都市であり、マリーナ・ベイ・サンズなどの世界的に有名なホテルも集積しています。


シンガポールの労働者には毎月お給料の6%~8%まで、年齢によって率が変わりますが、積立が義務付けられています。義務化された積立はCPF(中央積立基金)と呼ばれ、CPF局がこの積立金を管理しています。労働者は一人ひとりCPF局に自分の口座を持っています。口座には老後の生活資金のための口座、医療費支払のための口座、住宅購入等のための口座があります。

CPF局に積み立てられたお金から、55歳に達した時から、定められた最低額を残しておくことを条件として引き出すことが出来ます。CPFの積立金は医療費にも使われるので、医療費にたくさん使った人はその分もらえる年金が少なくなります。このことから医療費を抑えようとするために受診の抑制に繋がっています。

シンガポールには国民健康保険がありません。その代わりにCPFにMedisaveと呼ばれる強制的な医療費の積立をしています。シンガポールにはPolyclinicと呼ばれる政府が経営する外来用クリニックがあります。そこでの診療費は8ドル(約500円)とたいへん安く設定されています。日本では診療費は健康保険が診療点数を決めて料金が一定ですが、シンガポールでは診療費が一律ではありません。Polyclinicは診療費が安いですが、良いサービスを受けたければ診療費の高いプライベートのクリニックを受診することになります。また、入院が必要となる場合にはCPFを使いますが、低所得者は積立額が少なく、すぐに枯渇してしまうため、Medishieldという保険にも入っており、積立金で賄いきれない分のカバーをしています。

シンガポール国内に38店舗あり、さらにフィリピン、マレーシア、中国、台湾、韓国などに進出しており,アジア最大のドラッグストアです。営業時間は10時~22時1日あたりの処方箋枚数は20~30枚程度ショッピングモールの中にあり、処方箋の薬だけをもらいにくる人は少なくヘルスケア、健康食品、OTCとわかりやすいように分野が分かれておりとくに化粧品部門に力を入れているようです。

シンガポール国内に80店舗あり 国内最大規模のドラッグストアです。 サプリメントやとくに医薬品が充実し そのため薬剤師が比較的多く 勤務しています。 患者さんが人の目を気にせず相談し やすいように、コンサルティングルームがあり 他にも禁煙指導のためのスモーカーライザー という機械があり無料で試せるそうです。 薬のことで他店と相談したいときはカウンターの 近くのPCにカメラが付いており スカイプのように映像で見ながら 話ができるようになっていました。

シンガポールはガン対策とアレルギーに 力を入れています。 花粉症の薬は病院へは行かず 薬局で直接薬をもらうのが一般的です。 2年前から患者さんがアレルギーの薬を使う前と使った後の効果や効きかた を国に報告するよう義務づけられています。 研修してみてどちらの薬局も大手のドラッグストアチェーン店 ということで日本のドラッグストアのように品揃えが豊富で広くてきれいな 印象でした。シンガポールでは禁煙を推奨していますが薬だけでなく、 街で禁煙エリアを設けたり罰金制にしたり国全体で禁煙に 取り組んでいるように感じました。

シンガポールでは病院テクニシャンはいますが薬局テクニシャンはまだ存在 していません.今年から薬局テクニシャンを育成する学校が始まりました。 条件:高校生の英語・数学・その他もうひとつの 教科がある一定のレベルに達しないと受験 することができません。ですが相談をしてテスト に受かればその限りではないそうです。 実務経験は薬局で6ヶ月以上・フルタイムで 働いていることです。 授業料は約50万円ですが、その人の能力に 応じて基金からお金が下り金額が変わります。 会社からお金を出す場合と、自分でお金を 支払う場合がありますが個人でお金を払う 場合奨学金対象外となります。 ですが個人で支払うはあまりいないそうです。 入学したら授業は仕事が終わっててからでも 構わないので1週間のうち2,3回は授業を受けて 1年以内の卒業を目標としています。

薬局内にポスターを掲示して禁煙に興味のある人が相談しやすいような アクションをとっています。患者さんにタバコをやめてもらうには強くやめる べきだなどという言葉は使うべきではなく患者さんの気持ちに寄り添って どうやって禁煙していくか知識を与える以外に一緒に考える姿勢が大切です *スモーカーライザー* 喫煙による一酸化炭素の体内への取り込み状況を測定できます ①息を吸い込んだら15秒間息を止めます ②マウスピースにゆっくりと息を吹き込みます ③画面に数値が表示されます 0~6ppm 非喫煙者 7~10ppm 要注意範囲 51ppm以上になると危険なほど常習的な喫煙者になり、数値が数秒で わかるので禁煙の動機づけや、禁煙を行った効果が目に見えるので 禁煙継続の力になっています。


今回2件の薬局とシンガポール薬剤師会本部、私立病院を見学させて 頂きました。2件の薬局はショッピングモールの中にあり処方せんの薬よりも OTCの方が種類も在庫している数も多く、どちらも力を入れている分野を 生かして経営していました。シンガポールは3つの民族が共存している国ですが民族それぞれの 観光施設があり、さらに見学した薬局にも民族の違う方同士が 同じところで働いていました。 民族独自の文化を残しながら同じ国に住む国民として 協力して暮らしている姿を見て、世界のお手本となるような すばらしい国だと感じました。 今回学んだことを今後に活かせるよう日々努力していきたいと思います。