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タイは東南アジアに位置する立憲君主制国家で人口は約6,718万人、首都はバンコクです。国土面積は513,100㎢で日本の約1.4倍です。マレーシア・カンボジア・ラオス・ミャンマーと国境を接しています。通貨はバーツで日本に比べて物価は安く、日本円の約1/3の値段で商品が販売されていました。
公用語はタイ語ですが、観光地やホテル、空港では英語も通じます。
国土の大部分が熱帯モンスーン気候に属し、乾季(11月~2月)、暑季(3月~5月)雨季(6月~10月)に分けられます。
日本はタイにとって最大の貿易額と投資額、援助額を持ち、自動車関連企業や空調メーカー、家電メーカーなども多く進出しているようです。走っている自動車のほとんどが日本のメーカーのものでした。

タイの政治経済、文化の中心です。大規模なデパートやショッピングセンターが建ち並び、タイ国内におけるトレンドの発祥地でもあります。
高架鉄道や地下鉄は開通されていますが、立体交差化の遅れから列車運行本数が制限されているため、タクシーやバスが広く用いられていますが渋滞の原因ともなっているようです。
渋滞を避けることのできる交通機関として、乗り合い船も運行されています。

●医療事情
主要都市の代表的な私立病院では日本の医学部を卒業した医師、日本の病院で勤務経験のある医師・看護師・日本語通訳が勤務しており、日本人受診者の便宜を図っています。

●医療費
2014年に190億ドルに達し、今後も増加していくことが予想されているそうです。その理由は高齢化が進むことや生活水準の向上に伴って、主な死因が感染症疾患から心疾患や脳卒中、ガンといった生活習慣病に変化していることが挙げられます。 患者数の多い病気は、急性下痢症・不明熱・出血性結膜炎・肺炎などが多いようです。都市部と農村部の医療事情の差が広がっていることも国の課題とされています。

《社会保険制度》
仕事している人が加入できます。社会保険のみで、国民健康保険にあたるものはありません。タイで仕事に就けば必ず社会保険に加入することになります。タイ人であっても、外国人であっても、雇用主や株主以外の従業員全員に加入の義務があります。
社会保険の個人負担額は給与の5%です。これは保険料の半分にあたります。もう半分は会社で負担するそうですが、全額負担してくれる会社も少なくないようです。
保険適用の対象者は加入者本人のみで、扶養家族などは対象外です。

満55歳以上かつタイで仕事をしていなければ受け取れます。年金の額は社会保険に加入した年月や駐在員であったり、現地採用であったりと異なります。
納付期間が15年以上なら年金が毎月受け取ることができ、15年未満なら一括で受け取ることができます。

社会保険に加入すると失業したときに受け取れます。
条件は継続して6ヶ月以上保険料を払っていること、もしくは直近15ヶ月以内に計6ヶ月以上の保険料を払っていることだそうです。
他にもビザや労働許可証について厳しくチェックされるそうです。
受給額は退職した理由により異なります。
会社の都合で退職した場合は給与の50%が最高180日分支払われ、
個人の都合で退職した場合は給与の30%が最高90日分支払われます。

パタヤにある薬局で薬剤師が1人勤務しています。棚にはパッケージが見えるように薬の箱が並んでいる状態で、覚えやすいように17歳以上にしか売れない薬にはピンク、21歳以上にしか売れない薬にはイエローなどシールで色分けをして貼って置いてありました。ネキシウムやリリカは日本では15歳から服用できますが、タイでは処方箋なしでも購入できるためか17歳以上でないと購入できないようです。
1日当たりの処方箋枚数は日によって違うのでわからない(数えない)とのことでしたが、来局者はほとんど観光客で特に中国人が多かったようですが、2年前と比べると今ではあまりこなくなってしまったことやコンビニでも手軽に購入出来る事から来局者は減ってしまったようです。

処方箋薬ではなく、日本でいう漢方を取り扱っています。20種類のハーブを育て、工場で加工してもらい販売しています。1日100人ほどが来局し、ヨーロッパ、ロシア、アラブ人の外国人がよくみえるそうです。
オーナーのリーさんに顔色を診てもらい、体調に合った薬を探してもらえるので診てもらうために来局するリピーターも多い様でした。

バンコク市内にある薬局で、オーナーは日本人です。タイ国内に6店舗あり、そのうち1店舗クリニックを営業しています。視察先の駅前店が本部になっていて1階が薬局、2階が事務所兼倉庫になっていて本部から全ての店舗に薬を配送するようになっていました。
隣には経営しているクリニックがあり、タイでも薬局がクリニックを営業しているのは珍しいようでした。
駅前に建っているので観光客が多く、150人~180人ほどの来局があるそうです。処方箋が無くても買えてしまう薬がほとんどなので病院に行かず直接来局する人が多く、処方箋は1日あたり数枚程度で、なかでもタイ人がよく取りに来る薬は高血圧、糖尿病の薬が多い様でした。

タイではかかりつけ医、薬局の文化はありますがそのルールに従わなければいけないという文化はありません。そのため自分たちで薬局を選んでいますが、立地や接客対応の他、日本にはない価格という選択肢がありました。病院へ行くと医療費が高くなるので薬局に直接薬をもらいに行くのが一般的でした。もちろん病院で薬を出してもらう場合もありますが、薬局でもらったほうが安くあがるという助言を出す医師もいるようです。それが医師の人気にも関わってくるようでした。病院に行ったとしても何度も通院するということはなく、受診するべきなのか、薬が必要なのか利用者が自分自身で判断していました。
薬局ではお伺い書を記入してもらうことや誰に何の薬を渡したかなど記録はしていないそうですが、最近になって名前を書いてもらわないと渡せない薬(向精神薬)や年齢制限のある薬が増えてきて年々厳しくなっているようでした。
自分の意志で判断する事がほとんどで法律に縛られることのないタイで厳しいルールができることによって手間が掛かる分、より安全に薬を利用することが出来るようになるのではないかと感じました。

右の写真は恐らく体重を測定する機械です。コンビニの入口に設置されていました。なぜここに設置されているのか話を直接聞いたわけではないので本当の理由は分からないですが、手軽にいつでも好きなタイミングで自分の状態をチェックできるツールがあるのだから自分で管理しましょうねと言われているような気持になりました。1回1バーツ(日本円で約3.4円)と有料ですが、高い金額ではないので利用しやすいと思います。
タイに行ってみて、薬局の方々のお話を伺ったり、街に並んでいるものを見ると、自分たちの健康は自分で管理しましょうという考えが伝わってきました。日本では患者に対して手取足取り教えてあげる文化という感じですが、タイでは全部当事者に任せる文化という感じがしました。病気が良くなるのも悪くなるのも自分次第なので自分の意志がしっかりしている人は良いですが、意識が低い人はうまく治療できない可能性もあると思います。患者の病識があるかどうかはタイだけの問題ではないので日本でも同じことが当てはまると思いますが、みんなが平等に医療を受けられる日本の制度は改めて手厚いものだと実感しました。