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タイは東南アジアの中心に位置し、国土面積は約51万4000平方キロメートルで、日本の約1.4倍です。
人口は約6300万人(日本の約1/2)で、首都バンコクには約650万人が暮らしています。
気候は熱帯性気候で、乾期(11~2月)、
暑期(3~5月)、雨期(6~10月)の季節があります。
公用語はタイ語です。観光地のレストランやホテル、空港では英語も通じます。
タイ語は地方では方言もあるそうです。

タイは様々な国に囲まれていて緩衝地帯であることから、東南アジアでは唯一植民地支配をうけていない国です。また東南アジアの中心であることから、東西の交易の拠点となってきました。
国民の9割以上が敬虔な仏教徒であり、日本の仏教とは異なるテーラワーダ(上座部)
仏教と呼ばれる戒律の厳しい仏教を信仰しています。
国王や王室へ対する国民の信頼はとてもあついもので、
街の至る所に国王の写真がかざってありました。
仏教の教えをもとにタイの発展や国民のために、社会に貢献してきた今までの功績と人柄により、タイの国王はとても信頼され尊敬されているそうです。

タイの政治や経済、文化の中心です。近年では、「東南アジアのハブ」と称され先進的な国際都市となっています。また日本企業も多く、日本の自動車メーカなどは至るところにありました。
バンコクは観光都市としても有名で、様々な寺院や歴史的建造物も多く、物価も安いことから観光客が多く訪れています。その一方で、交通整備の遅れから世界でも有数の渋滞都市としても有名になっています。

タイの薬局は3種類に分類されています。薬剤師が勤務している第一種薬局、扱える薬剤が制限され薬剤師を置いていない第二種薬局、OTC(処方箋を必要としない大衆薬)のみを取り扱うグロッサリー(雑貨・コンビニ)があります。
タイでは薬価について公定価格は設定されず、完全な自由市場となっています。タイで使用されている医薬品には、タイの製薬会社の製品と欧米や日本などの外資系の製薬会社の製品とがあります。見学させていただいたBLEZ薬局でも日本の薬がたくさん置いてありました。
タイの国民が使う医療費は日本の約1/20で、診察にかかるコスト負担を受診者が抑制しようとするため、薬局で薬剤を購入して治療に代えるケースが多いと言われています。また、本来は処方箋を必要とする医薬品についても、処方箋なしで販売する薬局が多く、問題となってきました。こうし た問題の解決策として30バーツ制度が期待されています。

◎ 30バーツ制度 30バーツ制度は、1回の外来または1回の入院につき定額30バーツ(約100円)で医療サービスを利用することができる国民医療保障制度です。貧困層については30バーツの一部負担金も免除されます。
薬局で薬を購入するよりも、医療機関で受診・投薬を受けた方が安価になるため、薬剤販売の正常化が期待されています。
しかし、1人あたりの予算が低く設定されている点や契約医療機関のほとんどが公立の病院という点から、高リスク患者のたらい回しや待ち時間が長く診察時間が短いといった問題が起きています。タイの医師の数(日本の約1/34)が少ないため、短時間に多くの患者を診なければならず、1人の患者に 十分な時間をかけられない状況です。

◎ 被用者社会保障制度/労働者補償制度 被用者社会保障制度は、就労時以外の傷病に関して医療サービスを自己負担なしで利用することができる制度です。30バーツ制度に比べ、契約医療機関は民間病院も多く、慢性期の疾患についても期限付きではありますがカバーしています。
労働者補償制度は、タイにおける労災制度として発足した制度です。労働災害により、医療サービスを必要とした場合・死亡した場合・障害を負った場合・リハビリが必要な状態になった場合に、総額35,000バーツまで給付が行われます。
この2つの制度の問題点は、給付対象が本人に限定されている点です。同じ家族でありながら、受けられるサービスに差が出てしまうことになります。

◎ 公務員医療給付制度 公務員医療給付制度は、付加給与として医療サービスを提供しています。タイの公務員の給与は低いため、給与に対する福利厚生制度として設立されています。受診できる医療機関の制限もなく、受診時の一部負担金も設定されていません。家族も対象者になる点が特徴で、他の制度に比べ手厚い内容となっています。

バンコク市内にある薬局でオーナーは日本人です。
薬剤師は1人・アシスタントは3人です。
2000品目の医薬品を常備しているそうです。
1日100人程度で処方せんを持ってくる方は10人程度だそうです。
お薬代は自費のため処方せんが無くても薬を売買することができます。
調剤はしませんがバラ売りはしているそうです。
一番の売れ筋は精力剤だそうです。

タイの薬局の証明のようなもので上は医薬品を販売する場所
下は薬剤師の名前と薬剤師が常勤している時間帯が表記されています。
薬を買いに来る人のほとんどが旅行者です。
見学中にもアメリカや日本から来た旅行者が来局してい ました。
ここではタイ語・英語・日本語が話せる方が常勤しています。
薬情などはなく、お薬の入った袋に下のシールを貼ってお渡ししていました。

「KS.PHARMACY」
処方せんがないと薬を売ってもらえません。
実際店内に入ってみても相手にされませんでした。

バイアグラが安価で売られていました。
ほぼ偽物だそうです。

このように最近では路上で堂々と偽物のバイアグラが売られています。
しかし、政府は取り締まるのでは無くタイ国内でGEを作らせて薬局で安く売買できるようにしています。

 タイでは処方せんが無いと医薬品を売買してはいけないという法律はありますが実際に処方せんを持って来ている方は少数です。持ってきた処方せんは持ち帰り、また使うのが当たり前だそうです。貧しい人が多く医療費までお金をかけていられないため、病院に行って処方せんを出してもらっても、必ずお薬をもらいに行くことはありません。本当にお薬が必要なのかを自分自身で判断しています。また、同じ症状の場合はわざわざ病院に行くこともないと思います。
研修してみて処方せんしか受付しない薬局は人気がないように思いました。ほとんどの薬局が法律に縛られることなく、国民の需要に合わせた薬局の形で営業しています。タイでは日本とは異なり医薬分業が成されているように感じました。

今回タイで研修し学んだことは医師に全てを委ねる日本とは異なり、病名は医師に、薬のことは薬剤師に、という医療の在り方です。
国民は法律に縛られることなく仏教に基づいて自分の意志で判断していました。
そのためタイ政府も法律で規制せず別の方法で国民が自分の意志で動いてくれるよう導いているように感じました。
  アジアの中でも日本は一番の先進国であり、他のアジアの国を下に見ている部分があると思います。しかし、どこに行っても国王の写真や絵があり国王と国民の信頼関係がとても強いものだと確信しました。
タイは愛国心もあり仏教にも忠実です。私たちが思っているより活気があり安全な国でした。
最後に、このような機会を与えて下さった社長・専務・武山さん、スタッフの皆さんありがとうございました。そして、引率して下さった中原先生大変お世話になりました。経験した事を今後に活かせるよう業務に取り組みたいと思います。本当にありがとうございました。